第34回教師力UPセミナーのご案内
「道徳授業と学級づくり」
最近、授業中、子どもたちが教師の話を聞かなかったり、すぐに立ち歩きを始めてしまったりして、授業成立が難しくなってきています。少し比喩的に言えば今、教室は「安定した草原」から「不安定な湿地」になってきたと言えるのではないでしょうか。これは教室文化の大きな変化と言えます。
こうした中、「授業成立の基礎技術」が強く求められています。子どもを引きつける授業技術、子どもの集中力を生み出す授業技術です。高度な技術ではダメです。誰にでもできる普通の授業を支える基礎技術が必要です。そうしたベーシックな授業技術・教育技術を学ぶために「教師力UPセミナー」を企画しました。
今回は群馬県の小学校教諭、深澤久氏をお迎えします。深澤氏といえば「命の授業」が有名です。「科学的に人間の値段をつけると、三〇〇〇円です。文句のある人はいますか。」という挑戦的な発問による道徳授業は、大きな反響を呼びました。(深澤久編著『命の授業ー道徳授業の改革をめざして』明治図書、1990年、7〜30ページ)
その後も、深澤氏は「マルドウ」隊長、「道徳教育改革集団」代表として、積極的に新しい道徳授業の提案を行ってきました。しかし、その道徳授業にも「限界」はあると明言されています。「わずかな時数しかない道徳授業に『道徳性』を育てる全ての役割を期待するのは無理」「道徳授業をする前に、日々の授業を教師が変えていく努力をしなければならない」というのです。(深澤久著『道徳授業原論』日本標準、2004年、37〜38ページ)
「日々の授業を教師が変えていく努力」とは、具体的に何か? たとえば、〈マクロの評価〉です。深澤氏は次のように述べています。(同前書245〜260ページ)
「挙手の仕方・返事の仕方・発言の仕方・辞書の使い方・人の意見の聞き方など、広義の学習技能に関わる事柄は、たった四十五分の中に全て出る。そしてこうした事柄は、『その授業』だけでできることではない。道徳授業だけでは無理である。」
「〈マクロの評価〉とは、道徳授業内容以外の点、例えば広義の学習技能に関わる子どもたちの『育ち』の到達を自己評価することである。広義の学習技能を育てるとは、学習集団としての学級を創ること、すなわち、学級づくりに他ならない。つまり、〈マクロの評価〉とは、学級づくりの到達を分析する作業なのである。」
クラスの子たちはパッと手を挙げられるか? 「ハイ!」と元気よく返事ができるか? 国語以外の授業でもすぐに辞書が取り出せる状態になっているか?…… 深澤氏は4月に担任してから2〜3週間で、このような状態に子どもたちがなるよう指導しているのです。
今回のセミナーを通して、深澤実践の道徳授業だけでなく、学級づくりの「哲学」を学んでいただければと考えています。4月に新規採用となった先生はもちろん、道徳授業や学級づくりで悩んでいる中堅・ベテランの先生にも、解決のヒントになるはずです。ぜひ、たくさんの方の参加をお待ちしています。
■日時:4月26日(土)13:00〜17:00
■場所:成蹊大学9号館302教室(武蔵野市吉祥寺北町)
*JR中央・総武線、井の頭線、地下鉄「吉祥寺駅」下車
吉祥寺駅前より関東バスで成蹊学園前下車(約10分)
■テーマ
「道徳授業と学級づくり」
●講師:深澤久氏(群馬・高崎市立片岡小学校)
1955年生まれ。1989年「マルドウ」を立ち上げ、2001年から「道徳教育改革集団」代表。子どもたちを立派な社会人にするためには、正義に支えられた勇気ある行動力が必要と主張する。著書『道徳授業原論』(日本標準)、編著『命の授業ー道徳授業の改革をめざして』『子どもが本気になる道徳授業』シリーズ(いずれも明治図書)など多数。ホームページ(http://homepage2.nifty.com/mrdo/home1.htm)にブログ「哲人への道」を掲載。
■定員:50名(定員になり次第締め切ります)
■参加費:2500円(授業づくりネットワーク会員:2000円)
*当日お支払いください。
★申込・問い合せ先
1)氏名、2)会員・一般の別、3)〒・住所、4)電話・FAX番号、5)勤務先、6)メールアドレスを明記の上、下記あてにFAX、Eメールまたはハガキでお申し込み下さい。
授業づくりネットワーク事務局 担当:鈴木宣昭
〒162-0814 新宿区新小川町6-12 TEL/FAX:03-3269-3715
Eメール:yoyaku@jugyo.jp