様々な問題が山積の教育界。何と言っても教師には、授業づくりの腕が求められています。
 5分間という短い時間でどれだけ子どもを惹きつける授業が創り出せるか。
 関東、関西の新進気鋭の実践家がインパクトある授業づくりの腕を競い合います。
 予選では関東、関西の代表3人ずつがガチンコ勝負!3名がファイナリストとして最終審査に臨みます。
 刺激的なこのMini−1グラプリに是非おいで下さい。


【2007年8月29日】
 勝者の弁(田中博司氏)


■mini-1出場にあたって

 他の出場者に比べて、やや年齢もキャリアも重ねていて、「新進気鋭」という言葉に恥ずかしさを感じながらも、少数精鋭?の東京青年塾の一員として、第1回mini-1グランプリに出場することになりました。
 上がり症、心配性の自分にとっては、mini-1出場が決まってから約3週間、頭からミニネタが離れない毎日が続きました。
 ミニネタの有効性には強く共感し、日頃から教室でもミニネタをよく使っていますが、そのほとんどは、シンプルで継続性のあるいわゆる定番型ミニネタです。この夏大会のテーマ「ネアカ(演技のできる)教師による楽しくエキサイティングな授業」や、mini-1の主旨である「インパクトある授業づくり」に値するキャラクターやネタを持ち合わせていません。
そのことが、更に上がり症、心配性に拍車をかけました。
 それでも、この機会にもう一度ミニネタと正面から向き合ってみようと、ミニネタの先行文献を再度読み直すことから始めてみました。

■自作解説1 予選ネタ『擬音でホームラン』

  擬音語使って作文を書くための導入として、野球でバッターが打った時の音を自分なりに考えて表現することが、このネタの基本です。
 そこに、「担任がユニホームを着る」「実際に打つまねをして擬音語を発表する」「漫画の打球音を模範にする」「対戦相手に動画を使う」などのネタを加えることで、課題の「笑い」や「インパクト」につなげていけるのではないかと考えました。
 結果的に、楽しんでくれた人が多かったようでよかったです。
 このネタは、mini-1用に準備したネタです。オノマトペを取り入れたミニネタができないかと考えたとき、野球で、バッターが打った時の音を思いつきました。
 自分は、草野球チームの代表を務めるほどの野球好きです。(決してうまくはありませんが…)どうせなら好きな野球ネタで勝負しようと思い決めたネタでした。

■自作解説2 決勝ネタ『リレー暗唱』

  数行に渡る詩を短時間で暗唱するために、一人一行暗唱します。暗唱した詩を一行ずつリレー形式で読むことで、クラスで一つの詩を暗唱することができます。(『国語の授業ミニネタ&コツ101』P.91拙稿参照)
 これは、教室でやった実践が基本のネタです。もし、ここまで残れれば、いつもの自分で勝負しようと用意したネタでもあります。
 『国語の授業ミニネタ&コツ101』で、石井淳先生が、「ドキドキ感・ワクワク感・スッキリ感という情意面を意識して、これを積極的に取り入れていくこと」をミニネタの出番の一つとしてあげています。『リレー暗唱』は、この「ドキドキ感・ワクワク感・スッキリ感」を感じられるネタだと思います。
 最後の暗唱にBGMを使いました。BGMの活用は、「教室の雰囲気を変える」ことができます。場合によっては、担任のキャラクターをネタで補えることができる実践だと感じています。 
 詩とCDがあれば、気軽に、手短に実践できるこの決勝ネタの方が、自分としては誰でも活用できるネタだと思っています。
  もっと長い詩で、長時間かけて行うと、授業参観などにおすすめのネタにもなります。

■mini-1から学んだこと

 5分間で何を行い、何を伝えるか、これは、45分の授業をするよりも難しいところがあると感じました。たった5分でも、45分の授業の要素がかかわってきます。
 でも、5分間だからこそ、自分の言葉や展開についてこだわって考えたり、繰り返し練習したりすることもできます。
 そういう意味では、自分の授業の仕方について改めて見つめ直す機会になりました。
 結果的にmini-1の経験が日頃の授業力アップにも結びついただろうと思います。
 また、他の出場者のみなさんも、ネタの質、姿勢、熱意、キャラクターなど、自分にないものをもっていて、それを間近にすることでも、とてもいい刺激になりました。

 今回、mini-1という貴重な機会を与えていただいた関係者のみなさんに感謝しています。第2回大会も楽しみにしています。

(メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」第95号より、田中さんの許可を得て転載しました)


【2007年8月15日】
 大会報告(土作 彰氏)


第1回Mini−1グランプリ全国大会 開催!



 わずか5分間でどれだけ子どもを惹きつける授業ができるのか?
 関東、関西の新進気鋭の若手教師がガチンコ勝負に臨みました。
 まずは予選の様子から報告します。(授業名は土作による)

【予選ラウンド】 
(★各ラウンドの初めには中村健一氏がご存じレオタード姿でラウンドガールとして登場。会場をドン引きさせた!)


 1・田中光夫氏 (関東)「フラッシュ・桃太郎」 桃太郎の粗筋を笑いを交えてテンポ良く紹介していく実践。広い会場なのでスクリーンを使用し、観衆をあっという間に惹き付けた。変化ある繰り返しと、会場との唱和で一体感が生まれ、インパクトある授業となった。


 2・渡部匡史氏 (関西)「目上の人への礼儀」 ある若者の目上に対する言葉で非礼なところを指摘させる授業。「僕」と講師の話が「参考になりました」という部分を指摘させるのだが、準備不足。まだ学生さんなので捲土重来を期して欲しい。


 3・田中博司氏 (関東)「擬音語・擬態語」 野球アニメからオノマトペを抽出して紹介していくネタ。「タッチ」と「ドカベン」のオノマトペは実に面白く、観衆の爆笑を誘った。知的かつセンス溢れる授業構成であった。


 4・芳田絵美氏 (関西)「虫偏の漢字」 虫偏のつく漢字を紹介し、昆虫ではないのに虫偏がつく漢字が存在する面白さを授業した。新卒1年目とは思えないテンポと明るさが観衆を魅了した。


 5・星   彰氏 (関東)「漢字練習・実況中継」 漢字の書き方をビデオで撮影し、実況中継しながら授業していくという斬新なアイデア。手偏の「ハネ」などを強調出来るのでインパクトを子どもたちに与えることができる。これも観衆の爆笑を誘った。


 6・中條佳記氏 「沖縄」(関西) ガレッジセールや安室奈美恵、具志堅用高の写真で惹き付け、ゴーヤチャンプルTシャツや具志堅センスなどを紹介し、子どもたちを沖縄モードにしようと意図された実践。アロハにサングラスでの登場にも努力を感じさせた。


そして、予選の結果は次の通り。

 田中博司氏 1位予選通過
 田中光夫氏 2位予選通過
 芳田絵美氏 3位予選通過
 星   彰氏 4位
 中條佳記氏 5位 
 渡部匡史氏 6位

かくして関東勢2名、関西勢1名の予選通過となった。グランプリ進行の都合上、順位は最終的には決定されはしたが、審査員によっては大きく評価が分かれるなど、接戦、僅差の好勝負であった。

【決勝ラウンド】

 1・田中博司氏 「金子みすずの詩の暗唱」 暗唱箇所を決定した後に、BGMの中で暗唱させる実践。後半はPCを使用せずしっとりと詩の内容に即した終わり方。余韻の残る授業であった。


 2・田中光夫氏 「12分割クイズ」 12個の漢字パネルを1枚ずつ紹介し、共通点(「さんずいがつく」、「3画の漢字」など)を当てさせる実践。これも観衆の目を惹き付ける知的な実践であった。


 3・芳田絵美氏 「計算バトルゲーム」 計算練習にカードのバトルゲームを盛り込んだ実践。実際に教室でやると子どもたちは飛びついて喜ぶであろう。しかし、5分間でまとめてプレゼンするには少々「大きすぎた」感は否めない。


決勝の結果は次の通り。

 田中博司氏 優勝   全審査委員一致の文句なし完全優勝。決勝でしっとりした授業を持ってきたところが心憎い。
 田中光夫氏 準優勝  PCを駆使し、その可能性を感じさせた光夫氏の実践にはテンポと笑いが満載。センスが光った。
 芳田絵美氏 3位    新卒1年目ながら、PC中心の関東勢にアナログ実践で立ち向かった心意気は立派。関西学生王者の面目を保った。


 全体を通じて、関東勢の準備性の良さが際立った結果となった。広い会場を意識し、PCを用意し、時間超過もゼロであった。練習量を感じさせた。(Mini−1終了後、関東勢がぐったり脱力感の中にいた姿が全てを物語っていた。そう、彼らはこの日のために全力を傾注してきたのだ。)
 対して関西勢。アナログ実践が、広い会場にはミスマッチの感が否めない結果になった。しかし、アナログ中心の授業をさらに磨き、来年仙台大会では他を圧倒して欲しいものだ。アウェーの中、自腹を割いて参加して頂いた関西勢の心意気には今後も期待である。

 最後に、Mini−1グランプリ開催にあたり、喜岡先生をはじめ、多くの方々にお力添え頂きました。この場を借りてお礼を申し上げます。


【2007年7月25日】
速報!!関西代表挑戦者の意気込みが届きました。
関東代表の意気込みは追って掲載します。

渡部匡史
「この度はmini‐1への出場権を与えて頂きましてありがとうございます。
 採用試験受験中の身ですけれども、精一杯努力致します。
 宜しくお願い申し上げます。」

中條佳記
「初参戦ですが、ガムシャラに頑張りたいと思います。関東には負けまへん。」

芳田絵美
「教師になってまだ4ヵ月、ピッカピカの1年生の芳田絵美です。
 まだまだ未熟ですが、持ち前の明るさとテンションの高さで乗り切ろうと思います。
 他の先生方から刺激をもらい、自らもたくさんの人の前で発表することで、授業技術をグッと向上させたいです。」

【2007年7月24日】
速報!!出場者が決定しました!
出場者の意気込み等は追って掲載します。

【西】関西青年塾チーム
中條 佳記 奈良県小学校教師
芳田 絵美 大阪府小学校教師
        2006年度Mini−1グランプリ関西学生王者
渡部 匡史 三重県大学生
【東】東京青年塾チーム
田中 光夫 東京都小学校教師
田中 博司 東京都小学校教師
星   彰  東京都小学校教師

【2007年7月12日】
速報!!「Mini-1グランプリ」の概要が明らかになりました。


日時・2007年8月10日(金) 14:40〜16:10
場所・成蹊大学

わずか5分間!ミニネタを使って、インパクトある授業をいかに創り出せるのか?関東、関西の新進気鋭の教師がガチンコ勝負で問題提起します。また、我こそはと思わん方!ご参加を受け付けております。奮ってご応募下さい。

【ルール】
1・持ち時間は1本につき5分。延長は認めない。決勝進出に備えて、ネタは2本用意しておく。
2・内容・方法については制限は一切なし。(インパクト勝負。)
3・設定学年・教科・実施する部分(導入部・展開部・終末部)の説明は事前に報告しておく。(当日黒板にでも書いて、周知しておく。)
4・審査の結果、3人が決勝へ進出する。(この時、関西、関東の人数は問わない。)
5・優勝者、準優勝者、3位を決定する。優勝者にはトロフィー、準優勝者、3位には賞状を授与する。
6・優勝者には「2007年度 ミニネタグランプリ王者」の称号が与えられる。

【審査員】
 上條晴夫 授業づくりネットワーク 代表
 鈴木宣昭 授業づくりネットワーク 編集長
 土作  彰 日本教育ミニネタ研究会 代表

【日程】
14:40〜14:50 グランプリ趣旨・ルール説明 
            ■発表順はじゃんけんで決定。

14:50〜14:55 ミニネタ1本目
14:55〜15:00 ミニネタ2本目
15:00〜15:05 ミニネタ3本目
15:05〜15:10 ミニネタ4本目
15:10〜15:15 ミニネタ5本目
15:15〜15:20 ミニネタ6本目
15:20〜15:30 休憩・1回戦審査
15:30〜15:40 1回戦 結果発表 コメント
            ■対決ではあるが、それぞれのミニネタ授業1つ1つについて検討。 
15:40〜15:45 決勝1本目  
15:45〜15:50 決勝2本目
15:50〜15:55 決勝3本目
15:55〜16:00 審査
16:00〜16:10 結果発表・表彰式・コメント
            ■優勝者にはトロフィーと賞状。準優勝者、3位には賞状を授与。