「授業づくりネットワーク」について

 授業づくりネットワークは、2018年の4月に創刊30周年を迎えた教育研究団体です。1990年代から、ワークショップ型授業やディベート、特別支援教育など、様々なテーマに先進的に取り組んできました。大きな授業改革のうねりの中で、私たちのこれまでの提案に注目が集まっています。

 現在のわたしたちの活動は大きく2つです。
 第一に定期に発刊する書籍「授業づくりネットワーク」(学事出版)での情報発信です。
 第二に全国各地で開催する「授業づくりネットワーク集会(セミナー)」での情報発信・情報交流です。

 今後の学校教育の変化に関して積極的に関心を寄せる方々の情報発信、情報交流の窓口として本ホームページをお使いください。

「授業づくりネットワーク」最新刊紹介


揃わない前提の授業とクラス(授業づくりネットワークNo.47) 雑誌 – 2024/3/19

 

◎デザインを一新した、リニューアル第1号!◎
特集:揃わない前提の授業とクラス
愛着の問題、認知の歪みがある子、発達障害、ギフテッド、外国にルーツのある子……多様な子どもたちが教室で過ごしている中、一斉一律に揃える授業・学級づくりでは、もう通じなくなってきている(指導が入っていかない)のではないだろうか。
教室の多様性にどう対応していけばいいのか。
そもそも揃わない、多様性を前提とした授業・学級づくりをさまざまな視点から問う!


◎もくじ◎

巻頭座談会 揃わない前提で共に生きるということ 米澤好史×青山新吾×稲井咲紀×小島章子

巻頭言 これまでの授業・学級づくりが通じなくなってきている 石川晋

Part1 教室の多様性にどう対応するか
「認知の歪み(Cognitive distortions)」がある子どもとどう関係を作るか 川上康則
発達障害と愛着の問題~教員生活のターニングポイントになったこども達との出会い~ 松久眞実
「気になるあの子」の特徴を持つ子どもがマジョリティだったら 野口晃菜
ギフテッド当事者にとっての今後の学校の役割 是永かな子
小学校における教科担任制が機能する学級経営のシェアの視点 赤坂真二

Part2 揃わない、多様性を前提とした授業・学級づくり
多様性を引き出す教室環境によって、自身の価値観を更新する 豊田哲雄
一人の人間として子どもとかかわる 山田剛輔
揃わない時代に揃える 坂内智之
大人も子どもも「みんな」で協働学習 早津乃理子
「尋ねる」「選ぶ」「委ねる」でつくる社会科授業 中島範隆
私語、内職、スマホ、教室外に行ってもOK!“自由”な授業とそのマインド 齋藤暁生
教室の「揃えたくないこと」と「揃えたいこと」 田中博司
みんなでしあわせな学校をつくろう~新渡戸文化小学校の全校ミーティング~ 遠藤崇之
多様な子どもたちを指導する教員の育成 山田洋一
特別支援学級をお化け屋敷にしよう 鐘森幹人
外国につながる子どもたちと対話しながらつくる~教室を安心の居場所に~ 平山アツ子
おもしろがれる! 人間だもの。 片岡亜由美
家族支援者と小学校教員 両方の視点から思うこと 林真未
アートがゆるめる こどものこころ 空間・時間 そして、学び こまちだたまお

座談会 チームで多様な子ども・保護者と関わる~学校が楽しい、居心地のいい場所となるために~ 内藤愼治×在川彩子×大谷舞×堀井智帆

特別企画 第21回学事出版教育文化賞 優秀賞受賞論文
情緒障害児教育における「児童が納得できる」規則の指導―応用行動分析学の行動制御技法を用いた朝の会の訓話― 河村優詞